ウゴービのダイエット効果や副作用とは？本当に痩せる？オンライン診療での処方はできるのか解説

そうお考えの方に、医療の力を借りたダイエット、特に最新の肥満症治療薬「ウゴービ（Wegovy）」は近年非常に注目されています。

ウゴービは、日本で初めて慢性的な肥満症の治療薬として承認されたGLP-1受容体作動薬であり、臨床試験ではその高い減量効果が報告されています。しかし、医療用医薬品である以上、「本当に体重が落ちるのか？」「どんな副作用があるのか？」「どうやって手に入れるのか？」といった疑問や不安も尽きません。

本記事では、ウゴービの作用メカニズムから具体的なダイエット効果、注意すべき副作用とその対処法、さらにはオンライン診療での処方の可否、保険適用の条件、他のGLP-1受容体作動薬との違いまで、詳しく解説します。

ウゴービによる肥満症治療を検討されている方が、正しい知識と理解をもって安全かつ効果的に治療を進めるための一助となれば幸いです。

ウゴービとは？

ウゴービ（Wegovy）は、デンマークの製薬会社ノボ ノルディスク ファーマが開発した肥満症治療薬です。

有効成分は「セマグルチド」で、これはもともと2型糖尿病治療薬として使用されてきたGLP-1受容体作動薬と同じ成分です。

ウゴービ（成分名：セマグルチド）は、体内で食後に自然と分泌されるホルモン「GLP-1」の働きを強力に再現します。このGLP-1こそが、腸から脳の満腹中枢にダイレクトに信号を送り、食欲を自然に抑制して満腹感をもたらす働きがあります。

GLP-1受容体は脳内の広範囲に存在しており、食事をした後に内因性末梢 GLP-1 濃度が上昇することや、ヒトにGLP-1を投与すると満腹感が高まり摂取エネルギー量が減少することが報告されています。これらのことから、GLP-1はエネルギー摂取量や体重の調節に関与している可能性が示されています。

ウゴービは、このGLP-1の働きを強力かつ持続的に再現することで、食欲を自然に抑え、満腹感を高めることで体重を減少させる効果が期待できます。

日本では2023年3月に「肥満症」を適応症として製造販売が承認され、2024年2月に販売が開始されました。特に、日本では初となる、長期的な体重管理を目的とした肥満症の治療薬として注目を集めています。

（参考：ウゴービ最適使用推進ガイドライン）

ウゴービを飲むと痩せる？ダイエット効果を解説

ウゴービ（セマグルチド）の服用で体重減少するメカニズムにはいくつかの要因が考えられます。

食欲抑制効果

セマグルチド（ウゴービ）は、比較対象研究で比較的自由な食事環境下でもプラセボと比較して、食欲を抑制、摂食コントロールを改善し、食物欲求、および体重を減少させたという報告があります。

（参考：Seifarth C, et al.: Exp Clin Endocrinol Diabetes. 2013　Jan;121(1):27-31）

基礎代謝改善効果

体内には使いきれないエネルギーを脂肪分として貯蔵している「白色脂肪細胞」と、使いきれないエネルギーを燃焼して熱を産生する役割を持つ「褐色脂肪細胞」が存在します。ウゴービなどのGLP-1受容体作動薬は、白色脂肪細胞を褐色脂肪細胞にリモデリングすることが報告されていて、これが体重減少に対する効果のメカニズムの 1 つである可能性があります。

（参考：Xu, F. et al.　Diabetologia.2016 59(5)pp. 1059-1069）

胃内容物排出遅延効果

胃から腸への内容物の移動がゆるやかになるため、食後の血糖値の上昇を抑える効果が期待できます。また、少量の食事でも満腹感が得られやすく、自然に摂取カロリーを抑えることが可能です。

（参考：ウゴービ皮下注の審査報告書（PMDA）6.2.2.1）

ウゴービのダイエット効果を高めるための3つのポイント

ウゴービは強力な治療薬ですが、その効果を最大限に引き出し、リバウンドを防ぐためには、薬物療法と並行して生活習慣の改善に取り組むことが不可欠です。

用量と投与頻度を守る

ウゴービは、医師の指導のもと、週1回、決められた用量を皮下注射する薬です。

• 増量スケジュールを厳守する: ウゴービは、副作用を軽減し、体が薬に慣れるように、低用量（0.25mg）から開始し、4週間ごとに段階的に増量し、最終的に維持量である2.4mgを目指します。自己判断で急に用量を増やしたり、途中でやめたりすることは、副作用のリスクを高めたり、効果を損なったりする原因となります。

• 投与頻度とタイミングを守る: 必ず週に1回、同じ曜日に投与してください。もし投与を忘れた場合は、すぐに医師や薬剤師に相談し、指示に従ってください。

（参考：くすりのしおり（日本薬剤師会））

適度な運動を取り入れる

ウゴービの効果を高めるのには、「運動」を併用することです。運動を取り入れなければ、体重減少とともに筋肉量も減少してしまう可能性があります。筋肉量が減ると基礎代謝が低下し、治療中止後のリバウンドのリスクが高まります。

有酸素運動は、中強度で週に150分かそれ以上、週に3回以上で2日間続けて運動しない日がないように心がけましょう。ゆっくりしたジョギング、少し汗ばむ程度での早歩きウォーキングがそれに相当します。

筋力トレーニングは、連続した日程にならないように週に2～3回おこなうと良いでしょう。高血圧症などを合併している方はまずは医師に相談して始めるようにしてください。

（参考　糖尿病ガイドライン2024　7章運動療法）

バランスの良い食事を心がける

ウゴービは、食欲抑制効果もありますがそれと同時に食生活を整えることも重要です。バランスの良い食事を心がけ、栄養素をまんべんなく摂取することを意識しましょう。

• 主食(ご飯やパン、麺類など)
• 主菜(肉や魚、卵、大豆製品など)
• 副菜(野菜やきのこ、海藻など)

例えば、炭水化物×炭水化物のような偏ったメニューは避けて、炭水化物、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂ることが大切です。

（参考：厚生労働省｜食事バランスガイド）

ウゴービの主な副作用と対処法

ウゴービを服用するにあたり、副作用とその対処法を確認することは重要です。主な副作用、稀にある重篤な副作用と対処法をご紹介します。

主な副作用

ウゴービの投与中の作用は以下の項目が報告されています。

• 消化器系……悪心、下痢、嘔吐、便秘、消化不良、腹痛、腹部膨満など
• 神経系障害……めまい、頭痛
• 代謝及び栄養障害……食欲減退
• 感染症……胃腸炎

このような副作用があらわれた場合、観察を十分に行い、異常が認められた場合には自己判断せず医師に相談してください。

（参考：PMDA医療用医薬品情報添付文書　）

注意すべき重篤な副作用

稀ではありますが、以下のような重篤な副作用の可能性も報告されています。

• 低血糖（頻度不明）
• 急性膵炎（0.1%）
• 胆嚢炎、胆管炎、胆汁うっ滞性黄疸（いずれも頻度不明）
• イレウス（頻度不明）

強く副作用が出た場合は、必ず医師などの医療従事者に相談しましょう。

（参考：PMDA医療用医薬品情報添付文書　）

副作用が出た場合の対処法

何かしらの副作用が出た場合は必ず医師に相談してください。自己判断で服用を中断せず、医師の指示に従うことが大切です。

また、事前に副作用が出る可能性が高い方は服用開始前に医師に相談することをお勧めいたします。

ウゴービと他のGLP-1受容体作動薬を比較

ウゴービと類似している薬として「オゼンピック」と「リベルサス」があります。それぞれのとの違いを説明します。

オゼンピックとの違い

ウゴービとオゼンピックは、ともに有効成分はセマグルチドで週に1回皮下注射ですが異なる点としては、最大用量がウゴービは2.4mgに対してオゼンピック1.0mgとウゴービは2.4倍一度に摂取が可能です。また、適応がオゼンピックは2型糖尿病に対してウゴービは肥満症（保険適用条件あり）ということです。

（参考：PMDA医療用医薬品情報添付文書）

リベルサスとの違い

リベルサスの有効成分も同じくセマグルチドですが、リベルサスは経口摂取で1日1回 経口（水120mL以下で、起床時、最初の飲食前に服用）ということが大きく異なります。リベルサスも適応は2型糖尿病で肥満症には適応はありません。

（参考：PMDA医療用医薬品情報添付文書）

ウゴービの投与方法と増量スケジュール

次に投与方法と増量スケジュールを説明いたします。投与方法などはとても重要ですのでわからない場合は医師、看護師、薬剤師などにご相談ください。

投与方法

ウゴービの皮下注は週1回投与するウゴービのお薬が4回分（4週分）が入っている注入器です。

• 注射部位: 主に腹部、大腿部、上腕部のいずれかに注射します。毎回同じ場所に注射するのではなく、皮膚の硬結などを避けるために、注射部位をローテーションさせることが推奨されます。
• 投与タイミング: 食事のタイミングに関係なく、週に1回、あらかじめ定めた曜日に注射します。
• 自己注射: 医師や看護師から初回時に注射方法の指導を受け、自分で注射を行います。非常に細い針が使われ、痛みは少ないとされています。

【注意】 投与を忘れた場合は、次の予定日までの期間によって対応が異なります。必ず自己判断せず、すぐに処方を受けた医療機関に相談し、指示に従ってください。絶対に2回分を一度に注射してはいけません。

（参考：ウゴービ皮下注MD自己注射ガイド　ウゴービ皮下注MD治療ガイド）

標準的な増量スケジュール

ウゴービの最大の効果を得るためには、いきなり高用量を使用するのではなく、段階的に用量を増やしていく「漸増」が必須です。これは、副作用（特に消化器症状）を軽減し、体が薬に慣れるための期間を設けるためです。

標準的な増量スケジュールは以下の通りです。

治療期間	週1回の用量	目的
導入期（1～4週目）	0.25mg	体を慣らす。副作用の出現を抑える。
5～8週目	0.5mg	段階的な増量。
9～12週目	1.0mg	段階的な増量。
13～16週目	1.7mg	段階的な増量。
維持期（17週目以降）	2.4mg	最大効果を発揮する維持用量。

合計16週間（約4ヶ月）をかけて最終的な維持用量である2.4mgに到達します。患者さんの体調や副作用の出方によっては、医師の判断で増量期間を延長したり、一時的に減量したりする場合があります。

（参考：ウゴービ皮下注MD自己注射ガイド　ウゴービ皮下注MD治療ガイド）

Q&A

ウゴービで何キロ痩せますか？

臨床試験では平均値で約15％以上の体重減少が報告されています。

週1回のウゴービ投与で約68週間、投与群とプラセボ群（＊両群ともに生活習慣の改善介入はおこなった）に分かれて比較調査を行ったところ、セマグルチド（ウゴービ）を週1回投与した群では68週後に平均体重変化がｰ15.3㎏となったという報告があります（プラセボ群はｰ2.6㎏）。

（参考：John P H Wilding et.al. N Engl J Med2021 Mar 18;384(11):989-1002. )

ウゴービを中止すると太りますか？

はい、ウゴービを中止すると、リバウンド（体重増加）する可能性が高いとされています。

ウゴービの作用は、食欲を抑制し、満腹感を長引かせることで、「無理なく」食事量を減らすことにあります。薬を中止すると、この食欲抑制効果や代謝へのサポートが失われるため、食欲が元に戻ったり、使用前よりも食欲が増したりする可能性があります。

（参考：John P H Wilding et.al.Diabetes Obes Metab. 2022 May 19;24(8):1553–1564. ）

ウゴービは妊娠中・授乳中・持病がある場合に使用できますか？

ウゴービによる治療は科学的根拠に基づいた安全性の高い肥満治療法だと期待されていますが、すべての方に適しているわけではありません。

胎児や乳児への影響が完全に解明されていないため、安全性を確保するために使用を控える必要があります。また、以下の疾患をお持ちの方はウゴービの使用が認められていませんので注意が必要です。

• 甲状腺髄様癌の既往歴や家族歴
• 多発性内分泌腫瘍症2型
• 糖尿病性ケトアシドーシス
• 重症感染症
• 緊急手術を要する2型糖尿病

まずは医師に相談して適切な用量、方法で始められるようにしましょう。

（参考：PMDA医療用医薬品情報添付文書）

ウゴービの購入方法や処方に関する注意点

購入方法などにはいくつかの注意点が必要ですが、一部のオンラインクリニックで購入可能です。

一部のオンライン診療や通販では購入できる

一部のオンラインクリニックではウゴービに対しての診療を受け付けています。オンライン診療は通院の負担を軽減できる、プライバシーを守れるなどの利点があります。

また、近隣に肥満治療専門のクリニックがない方にとっては非常に便利な選択肢です。

ウゴービはいくつかのオンラインクリニックで購入可能ですので、調べてみるといいでしょう。

購入可能なオンラインクリニックは「DMMオンライン」「スマルナ」などがあります。

個人輸入で入手するのはリスクが大きい

ウゴービなどのGLP-1受容体作動薬は、自己判断で海外から個人輸入することが可能です。しかし、多くのリスクを伴い以下のことに注意が必要です。

• 品質保証されない
• 偽造薬や粗悪品のリスク
• 未知の健康被害のリスク

このようなリスクを回避するためにも適切な医療機関からの購入をお勧めいたします。低価格に惑わされずに医師の下で適切な治療を受けましょう。

（参考：厚生労働省HP「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」）

入手するには医師の診察と処方が必要

ウゴービの治療は、条件を満たしてそのほかの治療方法が効果がない、生活習慣の改善指導を受けても十分な効果が得られない場合に検討されます。保険適用されると、自己負担額は原則として3割負担となります。

（参考：ウゴービ最適使用推進ガイドライン）

保険適用となる条件

ウゴービの保険適用は、以下の厳しい条件が設けられています。これらを満たさない場合は、全額自己負担の自由診療となります。

（参考：ウゴービ最適使用推進ガイドライン）

ウゴービの薬価は安い？

ウゴービの治療にかかる費用は、保険が適用されるかどうかで大きく異なります。

保険適用時の場合

保険適用になると3割負担（※75歳以上は所得により異なる）となります。上記に書いたように保険適用となるには厳しい条件があるために医師に必ず診察を受ける必要があります。

1か月の3割負担でのウゴービお薬代は15,400円～16,500円程度が相場のようです（※薬剤費のみ）。

このほか、初診代や、エコー検査などの別途費用が、かかりますのでご注意ください。

（参考：ウゴービ最適使用推進ガイドライン）

自費診療の場合

保険適用条件を満たさない場合は、全額自己負担の自費診療となります。自費診療の場合、薬価はクリニックが独自に設定できるため、費用は医療機関によって大きく異なりますが、一般的には薬剤費のみで月額3万円～5万円程度が相場となることが多いです。

多くのクリニックのHPなどを参照して事前に確認しましょう。

ウゴービのダイエット効果や副作用を正しく理解して使用しよう

ウゴービは、慢性的な肥満症に悩む方々にとって、高い減量効果が報告されている革新的な治療薬です。

食欲を自然に抑制し、満腹感を長引かせる作用により、無理なく摂取カロリーを減らせるため、ダイエットの挫折経験が多い方でもダイエット成功の可能性があります。

しかし、ウゴービは「魔法の薬」ではありません。

その効果を最大限に引き出し、安全に治療を継続するためには、副作用を正しく理解し、医師の指導のもとで段階的な増量スケジュールを厳守することが不可欠です。また、治療期間中にバランスの取れた食事や適度な運動といった生活習慣の改善を並行して行うことが、治療後のリバウンドを防ぐ鍵となります。

「オンライン診療での処方は可能か」「保険適用になるのか」といった点も、ご自身の体調や経済状況に合わせて慎重に検討し、信頼できる医療機関で相談することが大切です。

ウゴービの力を借りて、健康的な体重を維持し、より豊かな生活を手に入れましょう。

【結論】ウゴービ処方なら
『DMMクリニック』

この記事では、ウゴービの効果や注意点、安全な購入方法などについて解説しました。

そういった方におすすめなのが、『DMMクリニック』です。

DMMクリニックはお薬代が安いだけでなく、診察料などのシステム料が0円なので、買うと決めた方にも、医師と相談して決めたいという方にもピッタリ！

医師と相談した結果、違うお薬の方が効果が出そうなケースなどもあるので、まずは何のお薬がいいか無料で相談することができるのも嬉しいポイントですよね。

ウゴービを使ってみたい方は、DMMクリニック相談をしてみてください。

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