オゼンピックとは？期待されるダイエット効果や副作用、安いオンライン診療での処方を解説

近年、2型糖尿病の治療薬であるオゼンピックが、「痩せ薬」として話題になっています。

しかし、健康な方のダイエット目的での使用は、効果が証明されておらず、保険適用外の自由診療となります。

また、吐き気などの副作用や、重い健康被害のリスクもあるため、安全に使用するには医師による適切な診察・検査と、正規のルートでの購入が不可欠です。

本記事では、オゼンピックの作用機序、マンジャロなど類似薬との比較、副作用や正しい購入方法を解説します。

オゼンピックとは？

オゼンピックは、主に2型糖尿病の治療に使われる注射薬です。

主成分はセマグルチドといい、体内で血糖値を調節するホルモンである「GLP-1（グルカゴン様ペプチド-1）」と似た働きをします。

血糖値を下げるだけでなく、食欲を抑えたり、胃の動きを緩やかにしたりする作用を持つため、結果的に体重減少につながる効果も期待されています。

オゼンピックで痩せる？ダイエット効果を解説

オゼンピックに期待されるダイエット効果

オゼンピックの主成分は、体内で自然に分泌されるホルモン「GLP-1」と似た働きをする成分(GLP-1受容体作動薬)で、2型糖尿病の治療薬として承認されている薬です。

なお、健康な方に対して体重減少の効果があるとは証明されておらず、ダイエット目的での使用は承認されていません。

また、この薬を使用する際は、食事や運動といった基本的な糖尿病治療を十分に行った上で、効果が不十分な場合に限り検討されるということを理解しておく必要があります。

これらの作用、特に食欲抑制と満腹感の持続が、結果的に食事量を減らし、体重減少につながると期待されています。

参考：GLP-1とは？ | 糖尿病サイト

効果はいつから現れるか

オゼンピックの投与によって体重減少が確認されたという報告もありますが、これは2型糖尿病患者を対象とした臨床試験での結果です。

▼食事療法と運動療法でも血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者

投与量	投与期間	体重減少量(平均)
プラセボ(偽薬)	30週間	-1.0kg±0.43kg
オゼンピック0.5mg	30週間	-3.7kg±0.41kg
オゼンピック1.0mg	30週間	-4.5kg±0.41kg

▼経口糖尿病薬の治療または食事療法・運動療法でも血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者

投与量	投与期間	体重減少量(平均)
シタグリプチン (DPP-4阻害薬)	30週間	0.0kg±0.29kg
オゼンピック0.5mg	30週間	-2.2kg±0.29kg
オゼンピック1.0mg	30週間	-3.9kg±0.30kg

この結果から、糖尿病患者がオゼンピックを使用すると、比較的長期(30週間＝約7ヶ月)の継続によって、体重減少効果が期待できることが示されています。

ただし、健康な人を対象とした臨床試験では、体重減少効果は検証されていません。

参考：医療用医薬品 : オゼンピック (オゼンピック皮下注2mg)

オゼンピックの副作用と対処方法

オゼンピックを投与した後、次のような副作用があらわれることがあります。
副作用の症状をあらかじめ理解し、体に異変を感じたらすぐに適切な対処をすることが大切です。

よくみられる副作用

GLP-1の作用である食欲の抑制と関連し、主に消化器系の不調がよく見られます。

・食欲減退
・胃腸障害：吐き気、下痢、便秘、嘔吐、腹部不快感、腹痛など
・血液検査の異常値：リパーゼ増加、アミラーゼ増加
・頭痛、めまい、疲労、無力症

これらの症状は、薬に体が慣れるにつれて軽減していくことが多いですが、症状が続く場合やひどくなる場合は医師に相談しましょう。

特に注意が必要な副作用

頻度は明らかになっていませんが、注意が必要な重い副作用が起きることがあります。

• 低血糖
  脱力感、強い空腹感、冷や汗、動悸、手が震える、めまい、吐き気などの症状が現れることがあります。
  特に他の糖尿病治療薬と併用した際に、重い低血糖症状があらわれ意識消失した例も報告されています。
  
  
• 急性膵炎
  嘔吐を伴う持続的な激しい腹痛などが現れます。
  
  
• 胆嚢炎、胆管炎、胆汁うっ滞性黄疸
  上腹部の不快感や痛み、発熱、黄疸(白目や皮膚が黄色くなる)が現れます。
  
  
• イレウス
  ひどい便秘、お腹の張り、持続的な腹痛、嘔吐などが生じる場合があります。

副作用がみられた際の対処法

• 低血糖症状が認められた場合
  低血糖の症状(脱力感、冷や汗など)が出たら、すぐに糖分を含む食品(ブドウ糖、ジュースなど)を摂りましょう。
  症状が改善しない場合や、何度も低血糖になる場合は、必ず医師へ相談しましょう。
  
  
• 激しい胃腸症状がある場合
  激しい腹痛、黄疸、持続的な嘔吐などの副作用がある場合には、重い副作用の可能性があるため、すぐに医師の診察を受けましょう。
  

参考：医療用医薬品 : オゼンピック (オゼンピック皮下注2mg)

オゼンピックの使用方法や注意点

オゼンピックを正しく安全に使用するために、投与方法や注意事項を守ることが大切です。

投与方法

オゼンピックは、週1回、決まった曜日に皮下注射する薬剤です。

・お腹、太もも、二の腕のいずれかに注射します。
・注射箇所は毎回変更し、前回の注射部位より2〜3cm離すようにしましょう。
・液漏れや針詰まり、感染症の原因となるため、注射直前に新しい針を取り付け、使用後は必ず針を外しましょう。

いつもの時間に打ち忘れた際の対処法

打ち忘れがあった場合の対処法は、次回投与までの期間によって変わります。

・次回投与までが2日間(48時間)以上ある場合
気づいた時点ですぐに投与し、その後はあらかじめ決めた曜日に投与しましょう。

・次回投与までの期間が2日間(48時間)未満の場合
その回の投与はせず、次のあらかじめ決めた曜日に投与しましょう。

併用してはいけない薬

低血糖を起こすリスクが高まるため、他の糖尿病薬と併用には注意が必要です。

・ビグアナイド系薬剤：メトグルコ、グリコランなど
・スルホニルウレア剤：オイグルコン、アマリール、グリメピリドなど
・速効型インスリン分泌促進剤：スターシス、ファスティック、グルファストなど
・α-グルコシダーゼ阻害剤：アカルボース、セイブル、ベイスンなど
・チアゾリジン系薬剤：アクトス、ピオグリタゾン
・DPP-4阻害剤：グラクティブ、ジャヌビア、エクアなど
・SGLT2阻害剤：ダパグリフロジン、フォシーガ、ダパグリフロジンなど
・インスリン製剤：ノボラピッド、ヒューマログ、ノボリンなど

特に、インスリン製剤又はスルホニルウレア剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加するため、医師の指示に基づいて、薬剤の減量を検討することがあります。

投与してはいけない人の特徴

以下に該当する人は、オゼンピックを投与してはいけません。(投与禁忌)

・オゼンピックの成分に対してアレルギーのある方
・インスリン製剤による治療が必要な状態の方：1型糖尿病、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡、重い感染症、手術など
・妊婦、妊娠している可能性のある女性、2ヵ月以内に妊娠を予定している女性
・小児

以下に該当する方は、投与する前に医師とよく相談することが必要です(投与注意)

・過去に膵炎になったことがある方
・重い胃腸障害のある方：胃不全麻痺など
・低血糖を起こすおそれが高い方：栄養不良、激しい運動、アルコール多飲など
・腹部の手術やイレウス(腸閉塞)になったことがある方
・授乳中の方
・高齢者

保管方法

未使用の場合：
・冷蔵庫で保管し、凍結させないように注意しましょう。

使用開始後：
・遮光(日にあたらないよう)して保管してください。
・室温または冷蔵庫(2～8℃)で保管してください。
・使用開始後は、8 週間以内に使い切ってください。

参考：医療用医薬品 : オゼンピック (オゼンピック皮下注2mg)

オゼンピックとマンジャロの違いを比較

オゼンピックとマンジャロは、どちらもダイエット効果が期待される薬剤として注目されています。

どちらも週1回投与の注射薬で、2型糖尿病の治療薬として承認されています。
マンジャロは、「GLP-1とGIPの二重作用」という新しい作用機序を持つ点が大きな違いです。

オゼンピックがGLP-1に作用するのに対し、マンジャロはGLP-1に加えてGIP(胃抑制ペプチド)という別のホルモンも活性化し、より強力なインスリン分泌促進と満腹感を引き起こします。

・強力なインスリン分泌促進： GLP-1とGIPの両方に作用し、効率的に血糖値を下げます。
・インスリン感受性の改善： GIP作用により、インスリンの効きを良くする作用も期待できます。
・グルカゴン分泌抑制・食欲抑制・胃内容物排出遅延： オゼンピックと同様の作用も複合的に期待できます。

この二重作用により、マンジャロは体重減少効果や血糖効果作用において、オゼンピックよりも優れているという臨床試験結果が報告されています。

効果の比較

臨床試験では、マンジャロの方がより大きな体重減少が報告されています。

臨床試験の結果 （肥満患者対象）	オゼンピック（最大用量）	マンジャロ（最大用量）
平均体重減少率（約18ヶ月）	約13.7%	約20.2%
25%以上の体重減少者の割合	16.1%	31.6%

体重減少効果：
肥満者を対象とした直接比較試験では、マンジャロはオゼンピックの約1.5倍(20.2% vs. 13.7%)の体重減少効果が確認されています。

血糖コントロール効果：
2型糖尿病患者を対象とした直接比較試験でも、マンジャロの方が血糖コントロール効果に優れていることが示されています。

これらの結果から、「マンジャロの方がより大きな体重減少効果がある」というエビデンスが示唆されています。

ただし、これらのデータは主に糖尿病患者や肥満症患者を対象したものであり、健康な人を対象とした試験は行われていません。
そのため、健康な方に対して同じような効果があるかは確認されていません。

参考：医療用医薬品 : マンジャロ (マンジャロ皮下注2.5mgアテオス 他)

用途と適応の比較

どちらの薬剤も、日本においては2型糖尿病の治療薬として承認されており、ダイエット目的での使用は保険適用外です。

患者さんの病態、治療目標、合併症の有無などに応じて、医師が適切な薬剤を選択します。

• オゼンピック
  ・2型糖尿病
  ・心血管イベントのリスク減少が確認されている(心筋梗塞や脳卒中など)
  
  
• マンジャロ
  ・2型糖尿病
  ・より強力な血糖コントロールの改善と、体重減少効果を重視したい場合に適している可能性がある。

副作用の比較

両剤ともに、作用機序が似ているため、主な副作用は共通しています。

・よくある副作用：吐き気、便秘、下痢、食欲不振といった胃腸症状
・重大な副作用：急性膵炎、胆石症

価格の比較

両剤ともに2型糖尿病治療薬として保険適用がありますが、使用目的によって自己負担額が大きく異なります。

製品名	1本あたりの薬価	1ヶ月分(4回)の目安
オゼンピック	11,151円	11,151円 1本で1〜2ヶ月使用可能です
マンジャロ	1,924円〜11,544円 (用量により異なります)	約7,696円〜46,176円

• 保険適用時(糖尿病治療目的)：
  自己負担割合(例：3割負担)に応じた薬剤費となります。
  
  
• 自由診療時(ダイエット目的)：
  現状、日本では保険適用外となるため、全額自己負担です。
  また、クリニックによって価格設定が異なり、1本あたりの価格は高額になる場合があります。

オゼンピックと他のGLP-1ダイエット薬の比較

オゼンピック以外にも、GLP-1受容体作動薬にはいくつかの薬剤があり、成分や投与頻度、適応症(承認されている目的)が異なります。

薬剤名	成分名	投与方法・頻度	特徴	日本での適応
オゼンピック	セマグルチド	皮下注射／週1回	作用時間が長く、週1回の投与ですみます	2型糖尿病
リベルサス	セマグルチド	内服／毎日1回	飲み薬で注射が苦手な方に向いています	2型糖尿病
ビクトーザ	リラグルチド	皮下注射／毎日1回	効果の持続時間が短いため、毎日の注射が必要です	2型糖尿病
サクセンダ	リラグルチド	皮下注射／毎日1回	海外では肥満症治療薬として承認されています	未承認
ウゴービ	セマグルチド	皮下注射／週1回	肥満症の適応を取得していますが、使用条件が限られます	肥満症

リベルサスとの比較

オゼンピックと同じ有効成分であるセマグルチドを含む経口の糖尿病治療薬です。

注射ではなく飲み薬として服用できるため、注射に抵抗のある方にも使いやすい一方で、毎日服用する必要があります。

参考：医療用医薬品 : リベルサス (リベルサス錠3mg 他)

ビクトーザとの比較

リラグルチドという成分を含む注射薬で、オゼンピックと同じく2型糖尿病治療薬として用いられます。

効果が1日しか持続しないため、毎日注射する必要があります。

参考：医療用医薬品 : ビクトーザ (ビクトーザ皮下注18mg)

サクセンダとの比較

ビクトーザと同じリラグルチドを主成分とする注射薬です。

海外では、肥満症の治療に対して承認されていますが、日本では医療用医薬品として承認されていません。

日本で処方を受ける場合は、海外から薬剤を輸入しての自由診療・全額自己負担となります。

ウゴービとの比較

オゼンピックと同じセマグルチドを主成分とする注射薬です。
オゼンピックと異なり、肥満症の治療薬として承認されていますが、保険適用となるのは、以下の条件に該当する場合に限られています。

・高血圧、脂質異常症又は 2 型糖尿病のいずれかを有している。
・かつ、食事療法・運動療法を行っても効果が不十分である。
・かつ、以下のいずれかに該当する場合：
　・BMI が 27kg/㎡ 以上であり、肥満に関連する健康障害を2つ以上有する
　・BMI が 35kg/㎡以上

ウゴービは、特定の条件を満たした場合に、日本で唯一、肥満症に対する保険適用が認められているGLP-1受容体作動薬です。

参考：医療用医薬品 : ウゴービ (ウゴービ皮下注0.25mgSD 他)

Q&A

処方には血液検査をしなければなりませんか？

オゼンピックを安全に使用するためには、血液検査を含む事前の検査が欠かせません。

• 副作用の評価と早期発見
  肝機能障害や膵炎といった重い副作用は、初期には自覚症状がないまま進行することがあり、血液検査でしか見つけられないことがあります。
  安全に使用し続けるためには、定期的な血液検査が必要です。
  
  
• 使用可否の判断
  無症状の肝機能障害や腎機能障害などが存在していた場合、オゼンピックの投与を開始することで、さらなる健康被害につながる可能性があります。
  投与前に、全身の健康状態を確認する必要があります。
  
  

安全に使用するために、持病のない方であっても、使用開始から3ヶ月経過するまでは血液検査を行い、継続しても問題ないか医師と確認するようにしましょう。

オゼンピックを使っても痩せないことがあるのはどうしてですか？

オゼンピックを使っても体重が減らない場合、主な原因は以下の3つが考えられます。

1. 食生活の乱れ：薬で食欲は抑えられても、高カロリー・高脂肪な食事や間食が多ければ、摂取カロリーが消費カロリーを上回り、体重は減りません。
   
   
2. 運動不足：食事量を減らすだけでは筋肉量が減り、基礎代謝が低下します。適度な運動で筋肉量を維持・増加させ、代謝を上げることが重要です。
   
   
3. 他に原因がある：肥満の原因が、単なる食欲過多ではなく、ホルモン異常や別の疾患である場合、オゼンピックだけでは十分な効果が得られない可能性があります。
   

持続的な体重管理を実現するには、薬の作用をサポートと捉え、食事・運動の改善と組み合わせることが不可欠です。

副作用が出た場合はいつまで続きますか？

オゼンピックでよく見られる下痢、便秘、嘔気などの胃腸障害は、投与開始後早い段階で現れる傾向があります。

• 多くの副作用は、投与開始後約3～4ヵ月までが発現のピークとなり、その後症状が出る頻度が少なくなる傾向があると報告されています。
  
  
• 副作用のリスクを避けるため、低い用量から投与を開始し、体の調子を見ながら徐々に薬の用量を増やしていくのが一般的です。
  

参考：医薬品インタビューフォーム オゼンピック皮下注2mg 第6版

オゼンピックに安い市販薬はある？処方・購入方法を解説

安い市販薬はあるのか

現在、オゼンピックの市販薬(一般用医薬品)はありません。

・オゼンピックは医師の診察と処方が必要な医療用医薬品です。
・医師による処方箋が無い状態で医療用医薬品を購入することは法律で禁止されています。

一部の通販サイトで「GLP-1ダイエット」として販売されている例がありますが、必ず、医師による診察と処方が必要です。

通販やオンラインクリニックで購入できるのか

オゼンピックは、オンライン診療に対応している医療機関で、医師の診察を受けて処方してもらうことが可能です。

ただし、安全管理が必要な薬剤のため、医師は患者さんの基礎疾患や健康状態などを把握した上で、処方するかどうかを判断します。
処方を希望しても、医師の判断によっては処方されない場合もあります。

なお、医師による診察と処方が必須のため、通販サイトでは購入できません。

参考：オンライン診療について 国民・患者の皆様へ｜厚生労働省

オンライン診療で処方してもらう流れ

1. 医療機関の選択：オンライン診療に対応している医療機関を探し、予約します。
   
   
2. 医師による診察：スマートフォンやパソコンを使い、医師と対面(ビデオ通話)で診察を受けます。メールやチャットのみでの診療は、原則認められていません。
   
   
3. 薬の受け取り：薬が処方された場合は、自宅への配送、近くの薬局での受け取りが可能な場合もあります。

オゼンピックの価格

オゼンピックは、処方される目的によって費用負担が大きく変わります。

2025年10月時点での薬価は、オゼンピック皮下注2mg1キットあたり11,151円です。(薬価は改訂されることがあります。)

「2型糖尿病の治療目的」であれば、保険が適用され、約3割の自己負担となります。

一方、「ダイエット目的」の場合は、保険適用外となるため、薬剤費を含むすべての費用が全額自己負担となります。
費用は医療機関によって高額になる場合もあります。

オゼンピックの個人輸入を行う3つのリスク

健康被害が出る恐れがある

オゼンピックは医療用医薬品のため、個人輸入で購入することは危険です。

偽造品・粗悪品の危険性：
個人輸入サイトで販売されている薬の中には、偽造品や粗悪品が混じっている危険性があります。有効成分が含まれていなかったり、不純物が混入していたりする可能性もあります。

品質の劣化：
冷蔵保存が必要な薬剤が常温で届くなど、不適切な温度管理などが原因で品質が劣化している可能性もあります。

品質が保証されていない場合、本来の効果が得られないだけでなく、健康被害にもつながりかねません。

副作用の症状が出た際に医師のサポートがない

オゼンピックのような注射剤を使用する場合、副作用が出た時のサポート体制が非常に重要です。

実際の事例では、以下のような問題も報告されています。

・医師による事前診察が不十分：実質的な診察がないまま薬が処方されてしまうケースがあります。

・副作用時の対応や診察が受けられない：吐き気などの副作用が出た際、購入元に相談しても、医師による専門的な対応や診察が行われないことがあります。

・重篤な副作用を見逃すリスク：医師による適切な診察や血液検査が行われないと、急性膵炎や低血糖といった重い副作用の兆候を見過ごしてしまう可能性があります。

法的問題がある

オゼンピックを含む医療用医薬品の個人輸入は、個人が自分自身で使用する場合にのみ許可されています。

そのため、個人輸入した薬を他人に譲渡したり販売したりすることは法律違反であり、たとえ「余った分をおすそ分け」といった行為であっても許されていません。

大量輸入や繰り返しの輸入は、個人使用の範囲を超えると判断され、税関で輸入が差し止められる可能性もあります。

オゼンピックの効果や副作用を理解し正しく使用しよう

オゼンピックは、主に2型糖尿病の治療に用いられる注射薬です。

その作用機序から体重減少効果も期待されていますが、安全かつ効果的に使用するためには、その効果とリスクを理解しておく必要があります。

オゼンピックを使用するかどうかは、ご自身の健康状態や体質、治療目標を踏まえた上で、必ず医師と十分にご相談しましょう。