「ジャディアンスを飲むと痩せる?」
「どこで買えるの?」
「個人輸入でも手に入る?」
SNSなどで「糖を排出する薬」として注目されているジャディアンス。
もともとは糖尿病の治療薬として使われていますが、その作用機序から体重減少が報告されるケースもあります。
適切な治療を継続することで体重の変化を感じる場合がある一方、飲み方を間違えると十分な効果が得られなかったり、副作用が強く出たりすることがあります。
この記事では、ジャディアンスの正しい購入方法・処方の流れ・副作用や注意点をわかりやすく解説します。
あわせて、オンライン診療での入手方法もご紹介します。
ジャディアンスとは?
ジャディアンス(一般名:エンパグリフロジン)は、SGLT2阻害薬に分類される2型糖尿病治療薬です。
腎臓で糖を再吸収する働きを抑え、尿と一緒に余分な糖を排出することで血糖値を下げる作用があります。
糖の排出によりカロリーが体外へ出るため、体重減少を認める臨床結果もありますが、これはあくまで血糖コントロールの結果として現れる副次的効果です。
ダイエット目的の使用は厚生労働省の承認外で自由診療となります。
(参考:PMDA「ジャディアンス錠 添付文書」)
ジャディアンスの処方・購入方法は?個人輸入で入手できる?
ジャディアンスは医師の処方が必要な医療用医薬品です。
薬局やドラッグストアで購入することはできません。
入手方法は以下の2つです。
- 病院・クリニックでの受診・処方
- オンライン診療での処方・配送
個人輸入サイトでも販売されている場合がありますが、偽造薬・保存状態の不備・副作用対応不可などのリスクがあるためおすすめできません。
(参考:厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」)
ジャディアンスは医師の診察と処方が必要な薬
ジャディアンスは、糖尿病や心不全などの治療に使われる処方薬です。
血糖値や腎機能の状態を確認したうえで、医師が用量を決定します。
特に腎機能が低下している人や栄養不良状態の方では、低血糖や脱水症状などの副作用が強く出る場合があります。
そのため、医師の診察なしに個人判断で服用するのは非常に危険です。
(参考:日本ベーリンガーインゲルハイム「ジャディアンス錠10mg適正使用のお願い」)
通販やオンライン診療で購入できるのか
近年は、オンライン診療でもジャディアンスの処方を受けることができます。
スマホやパソコンから医師の診察を受け、薬は自宅へ配送されるため、通院の手間が省けるのが大きなメリットです。
DMMオンラインクリニックでは、糖尿病治療薬やGLP-1受容体作動薬のオンライン処方を行っています。
初診からスマホで完結し、薬は最短翌日に自宅へ届きます。
診察・薬代・配送料が明確で、安心して利用できる点が特徴です。
個人輸入で入手するリスク
「安く買える」といったうたい文句で、個人輸入代行サイトなどからジャディアンスを購入できるように見えることがあります。
しかし、それらは厚生労働省の承認を受けていない医薬品であり、重大な健康被害の報告もあります。
実際に、個人輸入では以下のようなリスクが厚生労働省から指摘されています。
- 偽造薬の混入:成分量が異なる、あるいは有効成分がまったく含まれていない
- 保存状態の不備:温度管理がされず、効果が低下している可能性
- 副作用が起きた際の対応不可:国内医療機関では治療に必要な情報を確認できない
- 没収や課税リスク:税関で差し止められることもある
見た目が正規品に似ていても、成分や製造過程が不明な薬は非常に危険です。
安全に服用したい場合は、必ず医師の診察を受け、国内で正規流通している薬を処方してもらいましょう。
(参考:厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」)
ジャディアンスの服用方法と注意点
ジャディアンスは、糖尿病治療や血糖コントロールを目的として使われる薬です。
ただし、服用のタイミングや飲み方、併用薬には細かな注意が必要です。
特に、SGLT2阻害薬は「体の水分バランス」に関わる作用があるため、自己判断での飲み方を続けると副作用が起こりやすくなることもあります。
ここでは、服用時の基本的なルールや、日常生活で気をつけたいポイントを解説します。
服用方法
ジャディアンスは、通常1日1回、朝食前または朝食後にコップ1杯の水で服用します。
処方される量は10mgまたは25mgが一般的で、医師の診察結果に応じて決定されます。
服用後に尿量が増える場合がありますが、これは薬の作用による自然な反応です。
ただし、過度な口渇やめまいなどが続く場合は、脱水のサインの可能性があるため医師に相談してください。
(参考:PMDA「ジャディアンス錠 添付文書」)
保管方法
ジャディアンスは、室温(1〜30℃程度)での保管が推奨されています。
直射日光の当たる場所や、湿気の多い洗面所・キッチン周辺での保管は避けてください。
薬の有効成分は高温や湿気で劣化しやすく、見た目が変わらなくても効果が落ちることがあります。
特に梅雨や夏場は、密閉容器や乾燥剤の入った薬箱などで管理するのが安心です。
また、小さなお子さんやペットが誤って飲み込む事故も報告されています。
必ず手の届かない高い場所や引き出しの奥に保管しましょう。
(参考:PMDA「ジャディアンス錠 添付文書」)
併用に注意が必要な薬
ジャディアンスは、他の薬との飲み合わせによって副作用が強く出ることがあります。
とくに以下の薬を使用している方は、服用前に医師または薬剤師に相談しましょう。
- 利尿薬(フロセミドなど):尿量が増えすぎて脱水や血圧低下を起こすことがある
- インスリン製剤やスルホニル尿素薬:血糖が下がりすぎ、低血糖を引き起こすおそれがある
- 降圧薬・利尿剤:ふらつき、立ちくらみなどの症状が出る場合がある
これらの症状が出た場合は、一度服薬を中止せず医師に相談し、調整してもらうことが大切です。
服用を避けた方が良い人
ジャディアンスは誰にでも使える薬ではありません。
次のような方は、副作用や合併症のリスクが高いため、慎重な判断が必要です。
- 腎機能が著しく低下している方:SGLT2阻害薬は腎臓の働きを利用するため、効果が出にくく、脱水や電解質異常を起こすことがあります。
- 妊娠中または授乳中の方: 胎児や乳児への安全性が確認されていません。妊娠がわかった時点で服用を中止し、医師へ報告しましょう。
- 脱水症状がある方:下痢・発熱・大量の発汗時は一時的に服用を控え、水分補給を優先してください。
- 高齢者で食事量・水分摂取が少ない方: 体内の水分が減りやすく、脱水や腎機能障害が起こる可能性があります。
その他、心不全や肝疾患を持つ方、利尿薬を使用している方も医師の判断を仰ぎましょう。
医師に正確な服薬歴を伝えることで、より安全に治療を進めることができます。
(参考:PMDA「ジャディアンス錠 添付文書」)
ジャディアンスは痩せる?ダイエット効果を解説
ジャディアンスは糖を尿から排出するため、結果として体重減少がみられることが報告されています。
ただし、これは「カロリーが排出されることによる副次的効果」であり、ダイエットを目的とした薬ではありません。
ジャディアンスの効果や効能
ジャディアンスは、血糖コントロールの改善を目的とした薬です。
腎臓で糖を再吸収する働きを抑え、余分な糖を尿として排出します。
その結果、血糖値を下げ、心血管疾患や腎障害のリスクを減らすことが確認されています。
また、血糖コントロールの改善により体重減少・血圧低下・尿酸値低下なども副次的に見られます。
ただし、医師の管理下での使用が前提です。
(参考:PMDA「ジャディアンス錠 添付文書」)
減量効果に関する臨床試験での実績
2型糖尿病患者を対象にした臨床研究では、ジャディアンス10〜25 mgを24週間投与した結果、平均で2〜3 kgの体重減少が報告されています。

脂肪量の減少が主で、筋肉量の変化はほとんどありませんでした。
尿中に排出される糖分は1日あたり60〜80 g(約240〜320 kcal)とされ、これが長期的な体重減少につながると考えられています。
ただし、効果には個人差があり、食事・運動を併用することが前提です。
薬だけで急激に体重を減らすことはできません。
ジャディアンスの副作用
ジャディアンスは比較的安全に使用できる薬ですが、糖を尿から排出する作用により、感染症や脱水に注意が必要です。
体調に変化を感じた場合は、無理に続けず医師に相談してください。
主な副作用
ジャディアンスの主な副作用は以下の通りです。
- 尿路感染症・外陰部感染症
- 口渇・脱水
- 頻尿
- 低血糖(他の糖尿病薬併用時)
これらは、尿中に糖が排出されることによる細菌繁殖や水分不足が原因です。
水分を十分に取り、清潔を保つことで予防しやすくなります。
(参考:PMDA「ジャディアンス錠 添付文書」)
特に「尿路感染症」に注意が必要
ジャディアンスでは、糖が尿に出ることで膀胱炎や外陰部感染症(カンジダなど)が起こることがあります。
排尿時の痛み、発熱、違和感、においの変化を感じた場合は早めに受診しましょう。
重症化を防ぐために、水分補給と排尿を我慢しないことが大切です。
副作用の症状が出た場合の対処法
副作用が出たときの基本的な対応は以下の通りです。
- 自己判断で服用を中止せず、医師に相談する
- こまめに水分をとり、脱水を防ぐ
- 感染症が疑われるときは速やかに医療機関を受診
高齢者や腎機能が低下している方は特に注意が必要です。
Q&A
- ジャディアンスだけで痩せられますか?
- 
ジャディアンスの服用によって、2〜3kgほど体重が減少する報告はあります。 (参考:Diabetes Care 2014; 37(7):1650-1659) ただし、これは血糖コントロールの改善に伴う副次的な効果であり、薬単体で大幅な減量を得ることは難しいとされています。 ダイエット目的で服用する場合も、食事内容の見直しや軽い運動との併用が大切です。 薬はあくまで体質改善をサポートするものであり、生活習慣の改善が伴ってこそ効果を感じやすくなります。 
- 飲み忘れたら血糖値に影響は出ますか?
- 
1回飲み忘れた程度では、血糖値に大きな影響が出ることはほとんどありません。 ただし、連日飲み忘れると血糖値が上がりやすくなるため注意が必要です。 気づいた時点でできるだけ早く1回分を服用し、次の服用時間が近ければスキップします。 2回分をまとめて飲むのは避けてください。 頻繁に忘れる場合は、服薬アプリやピルケースの利用もおすすめです。 
- 効果はいつから出ますか?
- 
血糖値の改善は、早い方で数日〜1週間程度で現れます。 体重の変化は1〜3か月ほど継続して服用することで実感できるケースが多いです。 すぐに結果が出なくても、医師の指導のもとで服用を続けることが大切です。 焦らず、生活習慣を整えながら少しずつ体の変化を見ていきましょう。 
- 効果が感じられない場合はどうすれば良いですか?
- 
服用を続けても効果が感じられない場合、血糖値の状態や腎機能、生活習慣などが影響している可能性があります。 その場合は自己判断で薬を増減せず、医師に相談して用量や併用薬の調整を行いましょう。 また、食事や運動を見直すことで改善することも多く、定期的な血液検査を受けて効果を確認することが大切です。 
ジャディアンスに安い市販薬はある?薬価を解説
ジャディアンスは、血糖コントロールを目的とした医療用医薬品です。
通販サイトなどで類似商品を見かけることもありますが、市販薬としては販売されていません。
ここでは、市販薬やジェネリックの有無、そして10mg・25mgの薬価目安を紹介します。
市販薬はあるのか
ジャディアンスは医師の診察と処方が必要な医療用医薬品であり、ドラッグストアなどで購入できる「市販薬」は存在しません。
市販されているサプリメントの中には「血糖ケア」「糖コントロール」などの表現で販売されているものもありますが、これらは医薬品ではなく、効果・安全性が科学的に証明されていないものが多く注意が必要です。
血糖値に関わる薬は、自己判断での切り替えはリスクを伴います。
必ず医師の診察を受け、適切な薬を処方してもらいましょう。
ジェネリック医薬品はあるのか
2025年現在、ジャディアンスのジェネリック医薬品(後発品)は発売されていません。
これは、特許期間がまだ残っているためです。
ジェネリック薬は、特許が切れたあとに同じ有効成分・効能をもつ薬として販売されますが、ジャディアンスはまだ開発元(日本ベーリンガーインゲルハイム社)の独占販売期間中です。
(参考:「ジャディアンス®錠」「トラディアンス®配合錠」販売提携終了のお知らせ)
今後、数年以内にジェネリックが登場する可能性はありますが、現時点ではすべて先発品のみが流通しています。
ジャディアンス錠10mgと25mgの薬価
ジャディアンス錠には「10mg」と「25mg」の2種類があります。
それぞれの薬価(公定価格)と自由診療での1か月あたりの目安は以下の通りです。
| 用量 | 薬価(1錠あたり) | 1か月あたりの目安(30日服用) | 
| ジャディアンス錠10mg | 166円 | 約5,700円 | 
| ジャディアンス錠25mg | 283.4円 | 約7,100円 | 
※薬価は2024年改定時点のものです。
(参考:医療情報データベース「医療用医薬品 : ジャディアンス」)
なお、これらの薬価は保険診療での計算基準であり、自由診療(ダイエット目的)での処方やオンライン診療の場合は、診察料・配送料が加算されるため、月7,000〜9,000円前後が相場です。
DMMオンラインクリニックでは、診察から処方・配送まで一括で行えるため、トータルコストが明確で安心です。
ジャディアンスと他の薬の比較
ジャディアンスのように血糖値を下げながら体重管理にも効果がある薬は、近年いくつか登場しています。
代表的なのが「マンジャロ(チルゼパチド)」と「リベルサス(セマグルチド)」です。
いずれも糖尿病や肥満治療で使われますが、作用の仕組みや対象となる人、費用感は大きく異なります。
ここでは、それぞれの特徴をわかりやすく比較していきます。
マンジャロとの比較
マンジャロ(一般名:チルゼパチド)は、GIP/GLP-1受容体作動薬という新しいタイプの注射薬です。
インスリン分泌を促すだけでなく、食欲を抑える作用や胃の働きをゆるやかにする効果があります。
ジャディアンスが「糖を尿から排出して血糖を下げる薬」なのに対し、マンジャロは「脳と胃に働きかけて食欲を抑える薬」といえます。
| 比較項目 | ジャディアンス | マンジャロ | 
| 有効成分 | エンパグリフロジン | チルゼパチド | 
| 分類 | SGLT2阻害薬 | GIP/GLP-1受容体作動薬 | 
| 投与方法 | 経口(1日1回) | 皮下注射(週1回) | 
| 主な作用 | 糖を尿から排出して血糖を下げる | 食欲抑制+インスリン分泌促進 | 
| 主な効果 | 血糖値改善、軽度の体重減少(2〜3kg) | 強い体重減少(10kg前後の報告) | 
| 主な副作用 | 脱水、尿路感染 | 吐き気、嘔吐、便秘 | 
| 保険適用 | あり(糖尿病治療) | あり(糖尿病治療) ※肥満治療は自由診療 | 
マンジャロは、糖尿病治療薬として承認されていますが、肥満治療でも注目されています。
ただし、注射薬であり、吐き気や便秘などの胃腸症状が出ることもあります。
また、費用はジャディアンスより高く、自由診療では月2〜3万円かかるケースも。
一方、ジャディアンスは飲み薬のため、継続しやすく副作用が比較的軽いというメリットがあります。
軽度の体重管理や糖尿病初期の段階では、ジャディアンスの方が選択される場合が多いようです。
(参考:PMDA「マンジャロ皮下注 添付文書」)

リベルサスとの比較
リベルサス(一般名:セマグルチド)は、GLP-1受容体作動薬を飲み薬にした製剤です。
同じGLP-1系の薬には注射タイプ(オゼンピックなど)もありますが、リベルサスは経口薬として使いやすいのが特徴です。
GLP-1受容体作動薬は、食欲を抑えて胃の動きを遅くし、満腹感を持続させる作用があります。
そのため、食事量が自然と減り、体重減少につながります。
| 比較項目 | ジャディアンス | リベルサス | 
| 有効成分 | エンパグリフロジン | セマグルチド | 
| 分類 | SGLT2阻害薬 | GLP-1受容体作動薬 | 
| 投与方法 | 経口(いつでも服用可) | 経口(空腹時に水で服用、食後30分以上あける) | 
| 主な作用 | 糖を尿から排出して血糖を下げる | 食欲抑制+胃排出の抑制 | 
| 主な効果 | 血糖値改善、軽度の体重減少 | 血糖値改善、体重減少(平均4〜6kg) | 
| 主な副作用 | 尿路感染、脱水 | 吐き気、胃もたれ、食欲不振 | 
| 継続しやすさ | 飲みやすく続けやすい | 服用条件がやや厳しい(空腹時限定) | 
リベルサスは、注射が苦手な方でも使いやすい経口GLP-1薬として人気があります。
ただし、服用条件が厳しく、食後に飲むと吸収率が下がるため、服薬ルールを守る必要があります。
ジャディアンスは食事に関係なく服用でき、胃腸への負担も少ないため、「まずは飲みやすい薬から始めたい」という人に向いています。
(参考:ノボノルディスクファーマ「リベルサス錠 添付文書」)

ジャディアンスは医師の診察と処方を受けて購入しよう
ジャディアンスは、血糖値を下げながら体重管理をサポートできる可能性がある薬です。。
ただし、服用量や副作用の出方には個人差があり、医師の診察なしで使うのは危険です。
SNSなどで「飲むだけで痩せる」といった情報も見られますが、ジャディアンスは糖尿病治療薬として承認された医薬品です。
ダイエット目的で使いたい場合も、必ず医師に相談し、適切な処方を受けましょう。
安全に使用するためには、以下のポイントを守ることが大切です。
- 必ず医師の診察を受けること:血糖値や腎機能を確認し、医師があなたに合った用量を決定する
- 自己判断で服用量を変えないこと:効果が感じられなくても、独断で増減すると副作用のリスクが高まる
- 体調に異変を感じたら、早めに医師へ相談すること:発熱、排尿時の痛み、脱水症状などが見られた場合は注意が必要
- 個人輸入や海外通販での購入は避けること:偽造薬や保存不良による健康被害の恐れがある
通院が難しい方には、オンライン診療もおすすめです。
DMMオンラインクリニックなら、スマホで診察から薬の配送まで完結し、明確な料金で安心して利用できます。
安全に使うためにも、自己判断での服用や個人輸入は避け、医師のサポートのもとで正しく続けていきましょう。
 
			 
			 
			 
			 
			 
			