「アカルボースはどんな薬?」
「アカルボースでは痩せない?」
「販売中止って本当?」
アカルボースとは、本来、糖尿病治療のために医師が処方する飲み薬です。
糖の吸収をゆるやかにし、血糖値の急激な上昇や、インスリンの過剰な分泌を防ぎます。
その結果、食事で摂取した糖が脂肪に変わりにくくなるため、ダイエット目的でも注目されている薬です。
この記事では、アカルボースの効果や飲み方、副作用や注意点についてわかりやすく解説します。
安全に使うため、特徴を理解して、太りにくい身体づくりに役立てましょう。
アカルボースとは
アカルボースは、腸管からのブドウ糖の吸収をゆるやかにする薬です。食後の血糖値が、急激に上昇するのを抑えるはたらきがあります。
主に、糖尿病治療を目的に処方され、50mgと100mgの錠剤の2種類です。
以前は、「グルコバイ」という先発品が発売されていましたが、販売中止となりました。販売中止の理由は、公表されていませんが、安全性の問題によるものではないようです。
現在は、ジェネリックのアカルボース錠のみが流通しています。
アカルボースの特徴と効果
アカルボースは、腸内の「α-グルコシダーゼ」という、糖質を分解する酵素の働きを抑える薬です。
この酵素は、食事で摂った糖質(炭水化物)を、ブドウ糖へ分解するはたらきがあります。
糖質の分解が抑えられるため、ブドウ糖の消化と吸収がゆっくり進みます。その結果、食後の血糖値の急激な上昇が抑えられるのです。
この働きにより、インスリンの過剰な分泌が抑えられます。インスリンは、脂肪の蓄積にかかわるため、はたらきが弱まることで脂肪がつきにくくなります。
このような作用により、アカルボースは、糖尿病の食後高血糖の改善だけでなく、ダイエットサポートの目的でも使われています。
アカルボースでダイエット効果は期待できるか
アカルボースを継続的に服用すると、体に脂肪が蓄積されにくくなります。
この薬は、以下のはたらきにより、太りにくい体作りをサポートします。
【アカルボースのダイエット効果】
- 糖の吸収をゆるやかにする
- 食後高血糖を防ぐ
- インスリンの過剰分泌を抑える
アカルボースがもつ主なはたらきについて、詳しく解説します。
糖の吸収をゆるやかにする
アカルボースは、腸内の「α-グルコシダーゼ」という酵素の働きを抑えます。
酵素の活動が抑制されることで、炭水化物のブドウ糖への分解がゆるやかになり、腸から吸収する糖のスピードがゆるやかに進みます。
結果として、食後の血糖値の急激な上昇が抑えられるのです。
食後高血糖の抑制
血糖値が急激に上昇すると、体は大量のインスリンを分泌します。インスリンのはたらきにより、糖を脂肪として蓄えやすくなります。
アカルボースは、この血糖値の急激な上昇を抑えることで、インスリンの過剰な分泌を抑え、脂肪の蓄積を防ぐサポートをします。
インスリン過剰分泌抑制
食後高血糖の急激な上昇がゆるやかになると、血糖値を下げるために、膵臓から分泌されるインスリンの量がゆるやかになります。
インスリンは、血糖を細胞に取り込む以外に、脂肪を合成するはたらきもあります。したがって、このホルモンが過剰に分泌されると、脂肪が体内にたまりやすくなるのです。
アカルボースは、インスリンが過剰に分泌されるのを防ぎ、脂肪の合成を抑えることでダイエットをサポートします。
低インスリンダイエットと同じような効果が期待できます。
アカルボースによる低インスリンダイエットとは
低インスリンダイエットとは、食後血糖値の上がりにくい食べ物を食べることで、インスリンの分泌を抑え、脂肪の蓄積を防ぐダイエット法です。
インスリンは、血糖値を下げるだけでなく、脂肪を蓄えるはたらきもあります。
【インスリンの働き】
- ブドウ糖をエネルギー源として細胞に取り込む
- 余ったブドウ糖を貯蔵する
低インスリンダイエットは、血糖値を安定させることで、インスリンの分泌がゆるやかになり、太りにくい体質が目指せます。
アカルボースは、この仕組みを薬でサポートします。
ブドウ糖をエネルギー源として細胞に取り込む
インスリンは、血液中のブドウ糖を筋肉や臓器の細胞に取り込みます。
細胞内に取り込まれたブドウ糖は、体を動かすエネルギー源として利用されます。
使い切れなかった糖は、別の形で身体に蓄えられます。
余ったブドウ糖を貯蔵
インスリンの働きにより、エネルギーに使われなかったブドウ糖は、肝臓や筋肉にグリコーゲンとして蓄えられます。
グリコーゲンとしても貯蔵されずに余ったブドウ糖は、脂肪に変換されて体内に蓄えられます。
インスリンの過剰分泌が続くと、脂肪細胞への糖の取り込みが促進され、脂肪が蓄積されやすくなります。
(参考:厚生労働省 生活習慣病などの情報 インスリン、MSDマニュアル インスリン)
アカルボースによる低インスリン状態の効果
食後に血糖値が急上昇すると、インスリンが過剰に分泌されます。この状態が繰り返されると、脂肪がたまりやすくなり、太りやすい体質につながるのです。
しかし、アカルボースを継続して服用することで、インスリンの過剰な分泌が抑えられます。
これにより、脂肪の蓄積を防ぎ、太りにくい体質のサポートが期待できます。
アカルボースでは痩せない?体重減少はどのくらい?
これまでに、アカルボースによる体重への影響を検討した複数の研究が発表されています。
研究結果には差があり、すべての人に効果があらわれるとは限りません。
【アカルボースの体重への影響】
- 体重減少が見られた報告
- 体重減少が見られなかった報告
- アカルボースの体重減少には個人差がある
ここでは、体重減少の効果が見られた報告と、そうでなかった報告の両方を紹介します。
体重減少が見られた報告
日本人を対象にした研究で、アカルボースを1日300mg(100mgを1日3回)服用し、3か月間続けた研究です。
この報告では、平均1.3kg体重が減少し、統計学的に明らかな差があると判断されました。
(参照:小林 一貴他、糖尿病 58巻6号, 2015.)
体重減少が見られなかった報告
日本人を対象とした別の研究では、アカルボースを1日300mg、12週間服用したところ、体重減少は平均0.2kgにとどまりました。
(参照:Sugihara H, et al. : J Diabetes Investig. 2014 Mar 23;5(2):206-12.)
この試験では、体重減少効果はほとんど示していません。対象者が22名と少なく、研究に限界があったことも指摘されています。
アカルボースの体重減少には個人差がある
研究結果からわかるように、アカルボースによる体重減少には個人差があります。
体質や生活習慣、併用する薬などによっても効果は異なります。
アカルボースは脂肪の蓄積を防ぎ、太りにくい体質へのサポートが期待できる薬です。
一方で、劇的な減量を期待できる薬ではない点を、理解しておく必要があるでしょう。
アカルボースの効果について
アカルボースの体重への影響を把握したところで、この薬の基本的な情報を理解しましょう。
【アカルボースについて】
- 効果があらわれる時期
- 効果持続時間
- 飲み方、飲むタイミングについて
- 1回に飲む量
それぞれ説明します。
効果があらわれる時期
アカルボースの「食後の血糖値上昇を抑える」効果は、飲んですぐにあらわれます。
体重への影響を検討した報告は、確認できませんでした。
この薬を1日300mg、3か月間服用したところ、平均1.3kgの体重減少が見られています。
(参照:Sugihara H, et al. : J Diabetes Investig. 2014 Mar 23;5(2):206-12.)小林 一貴他、糖尿病 58巻6号, 2015.)
このことから、少なくとも3か月程度は継続して薬を飲む必要があると考えられます。
焦らずに、長期的に服用を続けることが大切です。
効果持続時間について
アカルボースの「食後の血糖値上昇を抑える」効果は、2時間程度続きます。
インスリンと併用した研究では、毎日1日3回の服用で、6か月以上にわたり安定した血糖コントロールが得られたと報告されています。
(参照:アカルボース錠「NIG」 インタビューフォーム)
1回の服用で持続する効果は短いため、1日3回の服用が必要な薬です。
効果を持続させるには、決められたタイミングで継続的に服用することが重要です。
アカルボースの飲み方、飲むタイミング
アカルボースは1日3回 食事の直前に1回1錠飲みます。
コップ1杯程度の水またはぬるま湯で飲んでください。
飲み忘れた場合
食事中に気がついた場合は、すぐに1回分を飲んでください。
食後に気がついた時は、1回とばして、次の食事の直前に1回分を飲んでください。
絶対に2回分を、一度に飲んではいけません。
服用に関するその他の注意点
誤って多く飲んだ場合は、医師または薬剤師に相談してください。
医師の指示なしに、飲むのを止めたり、薬の量を変えたりしないでください。
1回に飲む薬の量
通常は、1回100mg(100mg1錠または50mg2錠)を飲みます。
医師の判断により、1回50mgより初めて、安全性を確認してから1回100mgへ増やすこともあります。
メディカルダイエットに用いられる薬について
メディカルダイエットに用いられる薬は、さまざまあります。
大きく、アカルボースを含む「ダイエットをサポートする薬」と、「減量効果を期待する薬」に分けられます。
【メディカルダイエットに用いられる薬】
- ダイエットをサポートする薬
- 減量効果を期待する薬
それぞれの特徴やメカニズムを解説します。
ダイエットをサポートする薬
ダイエット補助の目的で使用される薬は、アカルボース以外にもいくつかあります。
薬剤 | 特徴 | メカニズム |
---|---|---|
酸化マグネシウム | 便秘に用いられる薬です。刺激性が少なく、習慣性も起こりにくいため、比較的長期の使用に向いています。ダイエット中の便秘や、お腹の張りが気になる人におすすめです。 | 腸内で水分を引き寄せ、便を柔らかく膨張させることで腸管に刺激を与え、排便を促します。ダイエット中の便秘やお腹の張りに悩む人に適しています。 |
エゼチミブ(ゼチーアなど) | 血液中のコレステロール値を低下させる薬です。脂質の多い食事を好む人や、外食が多い人におすすめ。 | 食事からのコレステロールの吸収を抑えます。 |
メトホルミン | 主に2型糖尿病治療に用いられる飲み薬ですブドウ糖の分解と、筋肉での糖利用を促します。肝臓で糖を作り出す働きを抑えることで、血糖値を下げます。 | 糖の吸収を抑え、血糖値の急激な上昇を防ぎます。これにより、体重が増加しにくくなります。GLP-1の分泌を増やし、食欲を抑える効果が期待できます。便に余分な糖を排泄させる働きがあります。 |
健康的な体づくりを支える薬剤です。ダイエット中は、栄養摂取も心がけましょう。
減量効果を期待する薬
これらの薬は、医師の判断により、アカルボースと併用されることもあります。
代表的な薬剤について説明します。
薬剤 | 特徴 | メカニズム |
---|---|---|
GLP-1製剤注射:オゼンピック 等内服:リベルサス | GLP-1はインクレチンというホルモンの1種です。血糖コントロールを改善し、通常、2型糖尿病の治療に用いられます。飲み薬もありますが、注射タイプがよく使われます。注射は週1回、皮下に注射します。 | ・脳の食欲中枢に働きかけて、食欲を抑えます。・胃腸の動きをゆっくりにすることで、少しの食事でも満腹感が長く続きます。 |
GIP/GLP-1製剤注射:マンジャロ 等 | 血糖値を下げるため、通常、2型糖尿病の治療に用いられます。GIPもGLP-1同様にインクレチンの1種です。週1回、皮下に注射します。 | ・GIPは痩せホルモンの分泌を促します。このホルモンの働きにより、摂食抑制、脂肪利用が増加し、体重を低下させます。・GLP-1とGIPを併用することで、食欲抑制や体重減少効果が強まります。 |
SGLT2阻害剤 | 国内では、フォシーガを含めて6種類販売されています。服用する量や服用のタイミング、効果の持続時間の違いなどがあります。 | ・どの薬もフォシーガ同様に、余分な糖を尿中に排泄することで体重を減少させます。 |
防風通聖散 | 漢方薬で、粉薬と錠剤があります。お腹まわりに皮下脂肪が多く、便秘がちな人に使われます。 | ・脂肪細胞を活性化させて脂肪分解・燃焼を促進します。・体に溜まった余分な脂肪や老廃物、水分を排出し、基礎代謝を高めます。 |
それぞれの薬に特徴と効果があります。体質や目的に応じて、医師が適切な薬剤を選択し、処方します。
自己判断での使用は避け、必ず医師の診察を受けた上で服用してください。
アカルボースの副作用
アカルボースの服用により、特に注意が必要な副作用をまとめました。
副作用 | 症状 |
---|---|
低血糖 | ふらつき、脱力感、強い空腹感、冷や汗、動悸、手足のふるえ |
腸閉塞 | お腹が張る、腹痛、便やおならが出にくい、吐き気、嘔吐 |
肝機能障害・黄疸 | 疲れやすい、体がだるい、食欲不振 |
黄疸 | 皮膚や白目が黄色くなる、體がかゆくなる、尿の色が濃くなる |
高アンモニア血症 | 吐き気、嘔吐、意識の低下 |
この記載以外でも気になる症状があらわれたら、医師または薬剤師に相談しましょう。
低血糖が起きた時の注意点
この薬を飲んで低血糖があらわれた場合は、必ずブドウ糖を飲んでください。
アカルボース単独で低血糖は起こしにくいですが、ほかの糖尿病の薬と併用した場合に、低血糖があらわれることがあります。
砂糖や飴、ジュースなどでは、薬の働きによって糖がブドウ糖に分解されにくいため、血糖値が上がらず低血糖の状態が長引く危険性があります。
アカルボース服用の際に注意が必要な人・薬
アカルボースを服用する際に、注意が必要な人や薬を紹介します。
【注意が必要な人・薬】
- 服用できない人
- 服用に伴い注意が必要な人
- 併用できない薬
- 併用に注意が必要な薬
気になることがあれば、アカルボース服用前に、医師に相談しましょう。
アカルボースを服用できない人
以下に該当する人は、この薬の服用が禁止されています。
服用できない人 | 理由 |
---|---|
アカルボース錠に含まれる成分に対して、過敏症(アレルギー)の既往歴のある人 | 服用することで、過敏症(アレルギー)があらわれる可能性が高いため。 |
重症ケトーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡の人 | このような状態では、輸液、インスリンによる血糖コントロールが必要なため。 |
重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある人 | インスリンによる血糖コントロールが望まれるため。 |
妊娠または妊娠している可能性のある人 | 妊婦又は妊娠の可能性がある場合は、安全性が確認されていないため。 |
アカルボースの服用に注意が必要な人
この薬服用に際して、以下に該当する人は注意が必要です。
注意が必要な人 | 理由 |
---|---|
過去に腹部を手術した人、腸閉塞になったことがある人 | 腸内にガスが溜まることによって、腸閉塞を起こすことがあるため。 |
胃腸障害のある人 | 腸内にガスが溜まりお腹が張る、おならが出る、下痢などの胃腸系の疾患が増強する可能性があるため。 |
ロエムヘルド症候群の人、重いヘルニア、大腸の狭窄(きょうさく)・潰瘍(かい よう)などがある人 | 腸内にガスが溜まることで、症状が悪化することがあるため。 |
肝臓に重篤な障害がある人 | 血糖値のバランスが大きく崩れる可能性があるため。 |
腎機に重篤な障害がある人 | 腎機能が正常な人に比べて、4~5倍多く薬が血液中に残ります。効果や副作用が強く出る可能性があるため。 |
肝機能障害がある人 | 薬の分解が遅れ、体内に長くとどまる可能性があるため。 |
授乳中の人 | 動物実験で、乳汁中に薬が含まれることが確認されています。授乳の中止・継続は医師の指示に従ってください。 |
小児 | 小児での効果や安全性は不明のため。 |
高齢者 | 安全性の観点から、少ない量から飲み始めます |
持病やアレルギーがある方は、この薬を服用する前に必ず医師に伝えてください。
アカルボースと併用できない薬
併用できない薬はありません。
アカルボースとの併用(飲み合わせ)に注意が必要な薬
併用に注意が必要な薬と理由は次のとおりです。
併用に注意が必要な薬 | 理由 |
---|---|
スルホニルウレア系薬剤 スルホンアミド系薬剤 ビグアナイド系薬剤 インスリン製剤 インスリン抵抗性改善剤 速効型食後血糖降下剤 | 糖尿病の薬と併用することで、低血糖のリスクがあります。併用する場合は、アカルボースを少ない量から始めたり、他の薬の量を調整したりします。 |
上の項に記載された糖尿病用薬と、その血糖降下作用を増強する以下薬剤 β遮断剤 サリチル酸剤 モノアミン酸化酵素阻害剤 等 | それぞれの薬と併用することで、低血糖のリスクがあります。 |
上の項に記載された糖尿病用薬と、その血糖降下作用を減弱する以下薬剤 アドレナリン 腎皮質ホルモン 甲状腺ホルモン 等 | それぞれの薬と併用することで、血糖値を下げる働きが弱くなります。 |
ジゴキシン | ジゴキシンの血液中の濃度が下がる可能性があるため。人によっては濃度が上がることもあります。 |
ラクツロース ラクチトール水和物 | 腸内のガスが増え、胃腸系の副作用が増強する可能性があるため。 |
炭水化物消化酵素製剤 ジアスターゼ 等 | アカルボースの効果が減弱する可能性があります。 |
今、飲んでいる薬があれば、この薬を服用する前に必ず医師に伝えてください。
また、自己判断で薬を中止しないようにしましょう。
アカルボースは市販されていない
アカルボースは、医療用医薬品なので、市販されていません。Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの通販サイトでも購入はできません。
薬局で購入できる一般用医薬品とは異なり、この薬を入手するには、医師の診察と処方が必要です。
アカルボースを処方してもらうには
アカルボースは医療用医薬品のため、医師の診察が必要です。
ダイエット目的で処方してもらう場合、肥満外来やダイエット外来のある医療機関、美容クリニック、オンラインクリニックを受診しましょう。
特に、オンライン診療なら、自宅や職場など好きな場所から、ビデオ通話で診察を受けられます。24時間診療可能なところもあり、日中忙しい方でも時間を気にせず受診できます。
オンライン診療について
オンライン診療に必要な準備と、診療の流れを紹介します。
予約から処方までの流れ
予約から処方までの流れは、大まかに下図のとおりです。
オンライン診療を希望する医療機関が決まったら、受診しましょう。
医師の診察を受けずに、アカルボースを個人輸入※したいと考える場合はどうでしょうか。
インターネット上には、海外の医薬品を取り扱うサイトが存在します。
しかし、個人輸入した医薬品の使用は、大変危険なため避けるべきです。
※個人輸入:医師の診察を受けずに、海外で発売されている医薬品を、通信販売会社等から直接購入すること。
アカルボースの個人輸入を避けるべき理由
個人輸入は、品質や安全性の観点から非常に重大なリスクを伴います。
品質のリスク
個人輸入した医薬品には、偽造品や不純物が混在している可能性があります。有効成分の量が、表示通り含まれていない場合もあり、品質の保障が一切ありません。
このような薬を服用すると、期待する効果が得られないだけでなく、健康被害を引き起こす恐れもあります。
安全性・健康被害のリスク
アカルボースを含むすべての医薬品の個人輸入は、品質・安全性リスクが非常に高く避けるべきです。
医薬品を入手する際は、安全性を確保するためにも、必ず医師の診察・処方を受けましょう。
なお、厚生労働省や政府広報オンラインにて、医薬品の個人輸入に関して、注意喚起しています。
(参考:厚生労働省|医薬品等を海外から購入しようとされる方へ、政府広報オンライン|健康被害などリスクにご注意! 海外からの医薬品の個人輸入)
よくある質問
- アカルボースの服用期間はどのくらいですか?
-
アカルボースの服用期間、あらかじめ決まっていません。
効果や副作用の状況など、状態を確認しながら、医師が判断します。
医師と相談の上、指示に従って服用してください。
- アカルボースとリベルサスの違いは?
-
リベルサスは、「GLP-1受容体作動薬」と呼ばれる、糖尿病治療の飲み薬です。GLP-1というホルモンに似たはたらきをします。
GLP-1は、血糖値が高くなると、すい臓からインスリンの分泌を促して血糖値を下げます。
胃腸の働きをゆっくりにし、少ない食事でも満腹感が長く続くのが特徴です。食事量が自然に減るため、体重減少が期待できます。
一方、アカルボースは、糖の吸収をゆるやかにする薬です。血糖値の急上昇を防ぐことで、脂肪がたまりにくい体質をサポートします。
両薬剤を併用すると、食欲の抑制と血糖コントロールそれぞれの面から体重減少を目指すことが可能です。
ただし、併用する際は、医師の指示に従いましょう。
- アカルボースとジャディアンスの違いは?
-
ジャディアンスは、「SGLT2阻害薬」に分類されます。主に、糖尿病や心臓、腎臓の病気に使われる飲み薬です。
体の中の余分な糖を、尿と一緒に排出することで、血糖値を下げます。糖の排泄に伴い、カロリーを消失するため、体重減少が期待できます。
アカルボースは、糖の吸収を抑えて血糖値の上昇を防ぐ薬です。
両薬剤を併用することで、糖の排出と吸収の抑制、両方からアプローチでき、太りにくい体質づくりが期待されます。
使用は必ず医師の指導のもと行ってください。
- アカルボースは販売中止しましたか?
-
現在、アカルボースは販売中止ではありません。
ただし、以前「グルコバイ」という商品名で発売されていた先発品は、既に販売が終了しました。
現在は、ジェネリック医薬品としてアカルボース錠が流通しています。
- アカルボースを飲めば完全に糖質はカットできますか?
-
アカルボースは、糖質を「完全にカットする薬」ではありません。
糖の吸収をゆるやかにし、血糖値の急激な上昇を抑える薬です。食べた炭水化物(糖類)を脂肪に変わりにくくするため、太りにくい体質づくりをサポートします。
- アカルボースを飲んでいれば運動や食事制限はしなくても良いですか?
-
アカルボースだけでは十分なダイエット効果は得られません。
太りにくい体質づくりをサポートしますが、体重を減らすには、食事管理や運動は欠かせません。
バランスの良い食事と、適度な運動をあわせて行うことが大切です。
アカルボースの料金
アカルボースをメディカルダイエット目的で使用する場合、保険が適用されず自由診療となります。
料金は病院やクリニックによって異なりますが、オンライン診療では比較的安く購入できることが多いです。
オンライン診療を提供する医療機関はたくさんあるので、比較して最安値を探すことも可能です。
おすすめめのオンラインクリニック
アカルボースの処方をご希望なら、DMMオンラインクリニックがおすすめです。
アカルボース料金表
アカルボースで太りにくい体をめざそう
アカルボースは、糖の吸収をゆるやかにし、血糖値の急上昇やインスリンの過剰分泌を抑える薬です。
糖が脂肪へ変わりにくくなることで、太りにくい体質づくりをサポートします。
ダイエット効果を期待する場合は、効果や副作用を含めて医師と相談しながら、継続的に服用することが大切です。
食事や運動を組み合わせることで、より高い効果が期待できます。
なお、個人輸入は品質や安全性の面で非常に高いリスクを伴います。
必ず、医療機関を通じて処方を受けましょう。
オンライン診療を利用すれば、自宅からでも手軽に診察が受けられます。
「アカルボースについて」
未承認医薬品等(異なる目的での使用)
本診療科目に用いるアカルボース(グルコバイジェネリック)は、2型糖尿病などの治療薬として厚生労働省に承認されています。肥満治療目的での処方については国内では承認されていません。万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。入手経路等
提携クリニックで処方するアカルボース(グルコバイジェネリック)は、国内医薬品販売代理店経由で購入しています。国内の承認医薬品等の有無
国内において肥満症治療薬として承認されている同一成分の医薬品はありません。諸外国における安全性等に係る情報
アメリカ食品医薬品局(FDA)において2型糖尿病治療薬として承認されています。
(引用元:DMMオンラインクリニック)